木について


昨年、都内で行われたある講演会を聴講しました。森林や木材を身近に感じるとリラックスして心が落ち着いたりするのですが、その反応は人間が本来持っている生体反応という事を科学的に解明した方々の講演でした。もともと森林などの自然のなかで永い間生活を営んでいた人類が、産業革命以降の都市化された現代の人工的な環境では知らず知らずの内にストレス状態に陥っているようです。つまり遺伝子レベルでの故郷が森林であり沢山の自然に囲まれた環境であるという事です。

 

 現在、森林組合で働いている方のなかには都市部で働いていたが環境を変えて林業を志す方も多数おりますがまさにこういうことなのかなと思いました。

また木の香りを嗅ぐ時、木を見たとき、木に触れる時でも同様でストレスホルモンが減少し、脳や体も生理的リラックス効果が得られ免疫などの機能も向上することがわかりました。

こういった情報を多くのかたに発信し、木の家に住むということ、森林を身近に感じて頂ける活動を推進して行こうと改めて思いました。

千葉大学環境健康フィールド科学センター
自然セラピープロジェクト