台風被害森林の森林整備について

昨年9月に襲来した台風第15号、その後に襲来した台風第19号により千葉県内の森林が甚大な被害を受けました。

 

街中の電柱を折ってしまう程の強風が森林にも及び、その被害規模は現在でも把握しきれない程。樹種も、手入れの有無も問わず一様に被害を受けた森林。千葉県のその後の調査では9,000haという想像もつかない被害面積。

計画的に間伐などの森林整備をしてきましたがその根底から覆され、今後の造林計画では樹種選定や保育管理のやり方から組み直さなければいけません。

 

災害に強い森林づくりというワードを新たに加えて。

各支所・事業所には被災直後から民家わきや田畑等の倒木処理などの依頼が殺到し、屋根を破壊している等の緊急性が高いところから順次作業を行って参りました。

令和2年に入り、組合の本来業務である組合員の経営計画対象森林での風倒被害林の整備を始めました。


上記写真2枚は千葉県の最南端にある、安房事業所管内にて作業している写真です。
斜面地が多い現場ですが事前に効率性を考えた場所に作業路を設置し今後の植栽を見据えた作業を行っています。

南部支所は君津市内に事務所があります。
比較的にまとまりのある森林が多く被害規模も大きいです。
その分、現場も大きく、また数が多いので森林整備に精通している協力業者さんも多く、いろいろなところで協力頂き、地域の早期復旧を目指しています。

風倒木を搬出し、植栽をするために山肌をきれいにしてから植栽をします。
作業が完了した写真が以下の写真です。

北部支所は市原市に事務所を置いています。
森林と民家が比較的近く作業をする時はそういったところにも気を遣う必要があります。

根込みで倒れている森林も多くあります。これほど大規模な風倒被害の事業は千葉県で初めて実施するので、行政の担当者に補助事業の活用も含めて確認しながら慎重に作業を進めています。

 


北総事業所は東金市に事務所があります。
森林と民家や電線などが密接し、作業の難易度が上がります。

風倒被害地でのチェンソー作業はリスクが大きいのでなるべく林業機械(グラップル、ハーベスタ)を多用し安全な作業を確立する事に注力しています。